普段は電源ブレーカをONするだけで後はスイッチ操作で機械を自在に操作出来る便利な制御盤ですが、寿命は機械本体よりずっと短いです。
毎日当たり前に動いている機械もある日突然停止し生産がストップします。
制御盤は複雑な電気部品で構成されているので故障したら大変です。
通常の故障から復旧までの流れは、
有効な日常メンテナンスを幾つか紹介します。
1、冷却ファンの確認 |
電気部品は全て熱に弱い部品です。 しかも自らも熱を発生します。この熱を冷却するためのファンが制御盤のどこかに設置されていることが多いです。 ファンを見つけたら先ずはちゃんと回っているか、カタカタと異音がしていないか確認して下さい。止まっていたり、異音がする場合は直ちにファンを交換します。 次にファンが回っている場合は、ファンの前に手をかざして風が出ているか確認して下さい。エアフィルターが目詰まりしていたらファンは回っても風が出ていないことが有ります。そのときはエアフィルターの清掃または交換をして下さい。 |
2、制御盤内確認 (必ず電源を切ってから確認して下さい) |
制御盤の扉を開いて内部を見回してみて下さい。 見るポイントは、 |
① | 結露は無いか、底に水、油が溜まっていないか。 | ||
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② | 異常にホコリが溜まっていないか。 | ||
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③ | 焼損、焦げはないか。 | ||
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電気部品には寿命が有ります。故障する前に交換または故障したら直ぐに交換出来るように準備されることをお勧めします。
主な電気部品の寿命の目安は次のようになります。
部品の目安寿命(日本電機工業会資料より抜粋)
製品名 | 目安寿命 | 物理的要因 |
モールド形変圧器 (トランス) |
20年 | 絶縁性能低下 部分放電特性低下 |
低圧遮断器 (ブレーカ) |
15年 または 規定回数 |
接点の消耗 鉄心の磨耗 絶縁性能の低下 機能低下 |
電磁開閉器 (マグネットスイッチ) |
10年 または 規定回数 |
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サーボアンプ インバータ PLC |
使用環境に より大きく変 わる。注) |
構成部品の劣化 |
冷却ファン | 3年 | |
リレー | 15年 または 規定回数 |
接点の消耗 鉄心の磨耗 絶縁性能の低下 機能低下 |
注) | ||||||
電子化機器(インバータ、サーボ、PLCなど)部品の耐用年数、寿命について(機器メーカー資料より) | ||||||
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